一発接着

一発接着って何?

 天然木化粧合板や天然木不燃化粧板の製造の際に使用する台板に
 メープルやシナなどの密度の高い樹種の突板(難接着材料)を接着すると、
 膨れ(パンク)などの接着不良が起こることがありませんか?

 ラワンや針葉樹などの木質台板でも起こりえますが、
 不燃台板を用いる場合、膨れの発生率は更に高くなります。

 このような膨れが発生した場合には、2回も3回もプレスを行い接着する必要があります。

 弊社が提案する接着技術は、このような膨れが非常に少ないため
 「プレスが1回でいい」=「一発接着」
 と呼んでいます。

一発接着の秘訣

 膨れが発生する要素には2つあると考えています。
 
 1つ目は、水系の接着剤を使用すると熱圧時に水蒸気が発生しますが、
 突板の密度が高い場合や道管が少ない場合には水蒸気が逃げられなくなります。
 台板に不燃材を用いる場合は台板側に水蒸気が逃げないため、膨れの発生が顕著になります。
 
 2つ目は、酢酸ビニル樹脂のような熱可塑性の接着剤の場合、熱圧時に接着層が十分に
 硬化しきっていないと考えられるため、水蒸気の圧力を抑えきれずに膨れするという現象が
 起こりえます。
 
 つまり、水系接着剤からの水蒸気の発生は抑えられませんから、
 水蒸気に負けないだけの接着力があれば膨れが抑えられるということになります。
 
 弊社が提案する接着剤は、熱で反応が進んでいく熱硬化性の接着剤ですので
 熱を持った状態でも硬化した接着層を保ちます。
 そのため、水蒸気に負けることなく安定した接着が可能です。

 ※熱可塑性・・・比較的高分子の鎖状高分子溶液から溶剤が気散したり、熱溶融した後に固化するもの
 
          可塑性とは加熱すると軟化して成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質のこと

どういう製品なのか?

 製品名は【非ホルスター邃「】と言います。
 
 3種類の性質の異なる接着剤を混合することで様々なメリットを生み出す、
 弊社独自の技術です。
 
  HS-100W:変性ラテックス樹脂
  HS-309Y:変性ポリアクリルアミド樹脂
  HS-509A:変性ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン樹脂
 
 上記のうち、HS-309YとHS-509Aが反応して強固な接着を実現します。
 一度反応して硬化した樹脂は元の状態には戻りませんし、柔らかくなることもありません。
 
 この特性が、膨れ発生を抑制するポイントです。

 一方で、HS-100Wの主成分のラテックスが柔軟性のある膜を造ります。
 これにより、表面材の収縮にも追従する形になります。

他にはどういうメリットがあるのか?

 1.耐水性、耐候性が高い
   耐水性はJAS1類浸漬はく離試験に合格します。
   耐候性ではJAS寒熱繰り返しB試験に合格します。

   この特性が認められ、極めて高い耐水性・耐候性が必要な製品にも使用されています。

 2.表面の染み出しが少ない
   使用時には3種類の接着剤の他に小麦粉、水を配合します。
   接着剤の成分に対してほぼ同量の小麦粉を使用する事で、接着剤の表面への染み出しを
   抑制できると考えています。

 3.可使時間が長い
   配合後6時間までは問題なく使用できることが確認されています。
   弊社のお客様では最長でも6時間以内に使い切る場合が多いため、データは6時間としていますが
   使用環境によっては更に長い時間お使い頂くことも可能です。

   また、夕方に配合したものであれば、容器に蓋をして冷蔵庫等で保管することで
   翌日に使用する事が可能です。
 
   接着剤のロスが少なく、経済的です。
 
 4.日本接着剤工業会のF☆☆☆☆、4VOC基準適合
   非ホルスターはホルムアルデヒドを全く含まない製品です。
   そのため、建材からのホルムアルデヒド放散のリスクがありませんので、
   安心してF☆☆☆☆認定を取得できます。

   
また、4VOC基準にも適合しています。

採用実績は?

 全国の化粧合板メーカーを中心に、フロア、家具メーカーなど
 幅広い分野でご採用頂いております。
 
 詳細をご希望の場合は、弊社営業担当までご連絡下さい。